ストレスに対するコーピング(対処)には個人差(スタイル)があります。
ここでは,簡単にコーピングスタイルを調べる方法を紹介します。
この方法はTAC-24というコーピングを調べる心理的尺度の原理を簡便化したものです。
精神的につらい状況に遭遇したとき,その場を乗り越え,落ち着くために, あなたは普段から,どのように考え,どのように行動するようにしていますか。
各項目に対して,自分がどの程度当てはまるか評定してください。
A 情報を集める
B 問題解決の計画を立てる
C 誰かに話を聞いてもらう
D 良い面を探す
E 責任を逃れる
F あきらめる
G 気晴らしをする
H くよくよ考えないようにする
結果の見方としては,この8角形の面積が大きければ大きいほど,色々なコーピングを身につけている, つまり,心理学的な「ストレスに立ち向かう力」が強いことになります。
そして,さまざまなストレスの特徴にあわせて,8つのコーピングを使い分けることが重要です。 したがって,今感じているストレスに対して,いつもやっているコーピングが役に立てば(ストレス症状を抑えていたら) それを続ければよいのですが, 役に立っていなかったら,むしろ普段使っていないコーピング(相対的に8角形のへこんでいるところ)を意識的にやってみることもよいでしょう。
ストレスに対しては,身体をリラックスさせることが最もよいと言われています。 その「次」に何をするのかを考える時に,是非,結果を参考にしてみて下さい。
なお,この判定は,あくまでも簡易的な方法ですので,より詳しいことを知りたい方は文献をご参照下さい。